「保育無償化」
パッと聞くと良い響きです。
詳しく説明すると・・・
ということです。
政府の考えとしては、「2019年に消費税を10%に引き上げた後に、増えた分の税収を無償化の財源にして、2020年までに実現したい。」とのこと。
つまり、国全体の保育料が1兆2千億円にもなるそうなんですが、それを消費税増税分でまかなうということですね・・・。
保育無償化はいつから?
2020年を目処にしているので3年後になります。
今年少さんとして通っている子たちは卒園しちゃいますので、関係なくなりますね・・・。
今妊娠されている方や、これから子供を考えている人には恩恵を受けることができます。
確かに、無償化になってくれると、保育所や幼稚園のママからすればかなり助かると思います。
特に働くママからすれば、負担は軽くなりますよね。
パートで8万円稼いだとしても、保育料で4.5万円は持って行かれる人もいますから、何のために働いているかわからない、と言う声もよく聞いていました・・・。
無償化になったとしても、消費税は上がってますから、普段の買い物ではいつもより出費が多くなります。複雑ですね。
教育無償化のメリットとデメリット
無償化って響きはいいですけど、良いことだけではないのは確か。
まずメリットとしては、
月に数万円の保育料がなくなることになりますから、家計の負担が軽くなり、子供が増えることの抵抗がなくなるはずです。
幼稚園は義務教育ではないので、金銭的に厳しいと無理に行かせることをしない家庭もいます。
でも、3~5歳までの子供の時期は、子供同士で関わり合う中で社会性を身に着けていくとても大事な時期なんです。
そんな体験を平等に与えてもらえるのはとてもありがたい話ですよね。
一方デメリットは、
そうです、無料化にしたからと言って、入園したい子どもたちがみんな入園できるかどうかというのは話が別になってきます。
だって、保育所や幼稚園、保育士が足りないのですから。
そっちの問題を先に解決しないといけないような気もしますが・・・。
香川も深刻な保育士不足
「保育士はとてもやりがいのある仕事。でも給料も安いし休めないからしんどい。もう体が持たないと思うこともある。」
と高松市の保育士さんは言います。
この保育士さんが働いている保育所は、新興住宅街で待機児童が香川でも特に多い地区です。
保育士は31人、うち1人が育休中、半数がパート。
施設面積には余裕があるが、人で不足でこれ以上の受け入れは厳しいそうです。
保育士不足の上、必要以上に園児を受け入れてしまうと、目が届かなくなりトラブルが起こる可能性が高い。
引っかき傷や噛まれたりなんてことは、保育士の見ていない所で起きますからね。
怪我はまだましですが、よくニュースで死亡事故なんて見ますよね。そうなったら大変です。
頭を抱えるばかり・・・。
保育無償化は一体誰のためなのか?波紋広がる
今回の無償化で恩恵を受けるのは所得の高い世帯になる。
これまで保育を利用していなかった家庭も利用するようになるため、保育所や幼稚園が更に不足しかねない。
2020年に0~5歳の子供がいるご家庭にはダイレクトに関係してくる問題です。
少子化や収入格差が広がる現代で、収入格差で受けられる教育が変わるという流れを変えることができるのか?
待機児童で働きたくても働けない家庭はどうすればいいのか?
今後も目が離せないですね。